https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-oil-turkey-20-idJPKBN2SQ1CY

[イスタンブール 6日 ロイター] - トルコ沖でロシアの黒海沿岸の港から地中海に向かうオイルタンカーが少なくとも20隻待機する事態となっている。主要7カ国(G7)によるロシア産石油への価格上限導入を前にトルコ政府が新たな保険要件を課したためだ。

トルコ当局は、トルコ海域を航行したり、寄港したりする全ての船舶があらゆる状況を想定した保険に加入しなければならないという新たな要件を導入。12月1日に施行した。

ただ、業界関係者は「トルコ政府の要求は、入港確認書に記載される一般的な情報をはるかに超えている」とし、保険会社は要求された詳細な情報を提供することができないとした。

一方、情報筋や船舶追跡データによると、ロシアの保険会社インゴスストラフが保険を提供したリベリア船籍のタンカーが12月3日にボスポラス海峡を通過。関係者によると「タンカー運行会社にとってロシアの船主責任保険(P&I保険)による追加補償が逃げ道になっているようだ」という。