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[アトランタ 6日 ロイター] - 米南部ジョージア州で6日行われた連邦上院選の決選投票は、民主党現職のラファエル・ワーノック氏の当選が確実になった。上院で僅差の多数派維持を既に決めている民主党が議席を積み増した。

エジソン・リサーチによると、推定開票率99%の時点でワーノック氏の得票率は50.8%、トランプ前大統領の支持を受けた元アメリカンフットボール選手のハーシェル・ウォーカー氏は49.2%。

ジョージア州はかつて共和党の牙城だったが、過去2年間で民主党が上院選で3回勝利し、2020年の大統領選では民主党のバイデン氏が同州を制した。

ワーノック氏は歓声を上げる支持者を前に「しばらくの間は(勝利を)祝おう。ただ、明日からは仕事に取りかかる」と述べた。

ウォーカー氏はトランプ前大統領の支持を受けており、24年大統領選への出馬を表明しているトランプ氏にも打撃となる。

11月8日の中間選挙ではどの候補も得票率が50%に届かなかったため決選投票が実施された。

ワーノック氏はアトランタなど都市部と都市近郊で高得票を獲得したことが勝因となった。アトランタのフルトン郡では11月選挙時を上回る77%の得票率となった。

民主党は上院100議席のうち51議席を占めることになる。バイデン政権は政府高官や裁判官の任命がやや容易になるが、大半の法案は共和党の支持を必要とする。