https://newsdig.tbs.co.jp/articles/bss/223262?display=1

新型コロナウイルスの第8波が拡大する中、いま、ある感染症が季節外れの流行を見せています。
それは「ヒトメタニューモウイルス」です。


鳥取県米子市にあるクリニックを訪ねると。

米子こどもクリニック 田本直弘院長
「予想に反してすごい流行していて」

このクリニックではいま、「ヒトメタニューモウイルス」の疑いの患者が多いといいます。

「ヒトメタニューモウイルス」。
咳・鼻水・発熱などの風邪症状を発症し、気管支炎や肺炎など重症化の恐れもある感染症で、通常の流行期は3月から6月ごろ。患者の多くは幼児です。

しかし、今年は、全国的に夏ごろから流行が始まり、このクリニックでも7月ごろから患者が増え始め、大人へも感染が広がっているといいます。

米子こどもクリニック 田本直弘院長
「2年くらい流行していなかった。そうすると免疫を持っている人が少なくなっているので、集団免疫が落ちていた、ということがあると思う」

新型コロナの感染対策の徹底で、一時的に流行はありませんでしたが、人流が活発になると保育園で感染が散見されるように。

そして、この季節外れの流行で、医療機関を困らせているのが…。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/bss/223262?page=2

米子こどもクリニック 田本直弘院長
「検査キット自体が医療機関になかなか手に入らないような状態なんですよ。(Q:今までそんなことあった?)いや、初めてです」

検査キットの不足です。
8月ごろから手に入らない状態が続いています。

新型コロナやRSウイルスと症状が似ているため、検査キットがなければ診断が難しいということです。

米子こどもクリニック 田本直弘院長
「ヒトメタ検査してみようってのが難しい状況なので、ヒトメタニューモだとしても大丈夫な内容の処方箋を出すってことはさせてもらっている」

ヒトメタニューモは飛沫や接触で感染するとのこと。
この冬、新型コロナやインフルエンザとともに注意が必要です。