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元信者が旧統一教会を批判するとどんな目に遭うか…「一般人を装った信者」が送ってくる文面の共通点

「サタン側の人間は駆逐されなければならない」。旧統一教会の信者はしばしばこうした趣旨の発言をし、自分たちを批判するジャーナリストや弁護士らを執拗に攻撃する。元信者でジャーナリストの多田文明さんは「かつて教団と裁判をした際、法廷内で現役信者から『あんたも一時は加担したんだろ』などと圧力をかけられました。そうした言動は現在もSNSなどで継続しています」という――。

自分たちを批判する者に対して、旧統一教会の信者は敵とみなして激しい攻撃をしかけてくることがあります。例えば、被害者救済を行う弁護士などに誹謗ひぼう中傷のビラを配ったり無言電話をかけたり、といった手法はよく知られていますが、それだけではありません。

信者は最初に「創造原理」という教義を叩きこまれます。それは、彼らが言うところの「神様が本来作るべき理想の世界」。人間社会はそうした世界とまったく違っており「堕落」していると教えられ、信者たちも罪意識を抱かせられます。

旧統一教会の経典である「原理講論」の中には「二性性相」という教えがあります。簡単にいえば、この世の中はすべて2つに分けられて存在しているという考え方。人間は、男と女。動物はオスとメス、植物はおしべとめしべ……。

教義では、人類が堕落したことで、この世の中はサタン(悪)の世になった、全人類がサタン側の人間になってしまった、と説きます。それゆえに、旧統一教会の教えを全人類に信じさせて、神様の世の中にしなければならない、と。彼らはそれを「善」としてとらえ、それを阻害する動きをすべてサタン側の行動としてとらえて敵視するわけです。

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1990年代前半に合同結婚式や霊感商法などに関する報道が相次ぎました。当時、教団内で活動していた筆者は、上司にあたる人物から教団批判をするテレビ番組(筑紫哲也さんがキャスター)を放送する局に「抗議電話をしろ!」と命じられました。「こんな偏向報道はやめろ!」などと執拗しつように電話をかけ続け、組織ぐるみで攻撃をしかけました。

このように、旧統一教会は相手をサタンの側と見て敵対視すると、組織的な攻撃をしかけてきます。

先日も、私のところにその種のものがやってきました。12月1日にプレジデントオンラインに掲載した記事(「旧統一教会元信者が告白『7日間断食と140万円献金』合同結婚式参加のための信じられないノルマ睡眠3、4時間で連日勧誘活動」)をSNSで紹介すると、次のような趣旨の書き込みがなされました。

「(旧統一教会の)組織の問題をあえて置いておいて言うけど、(筆者は)自分の意思で入信したんだから、自己責任だろ。クソ体験もこの人が選択した結果。マインドコントロールされたなんて言ってるけど、あんたも一時は加担したんだ。あんたみたいなのが一番むかつく」

最初は教団と関係のない一般の方の書き込みだと思いましたが、調べると、この人物をフォローしている人は、ほぼすべて旧統一教会関係者であることが判明しました。こうした一般人を装ったステルス信者による書き込みは彼らの常とう手段です。

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身内が死ぬと「保険金はいくら入る?」と聞いてくる

教団は、これまで多くの人が人生をかけて貯めたお金を「神の国実現のために」という文句や霊感商法などを駆使して容赦なく奪っていきました。

ターゲットにした人がどんなに生活に困窮していようとも、おかまいなしです。良心の呵責を覚えることなく、お金を払わせます。田畑も自宅も売ります。土地を担保にお金を借りさせます。

驚くべきことに身内の信者が亡くなれば、間髪入れずに信者らがやってきて「保険金はいくら入るの?」と聞いて 、寄付をさせようとした事例もあります。遺族の悲しみにいっさい寄り添おうしない非道徳的な振る舞いが、教団を離れるきっかけになったと話す人もいます。ですが、教団にとってこれら神のためのすべての行為は「善」になります。

(省略しています、全文はソースをご覧ください)