露、イランからドローン追加調達か 高精度ミサイル枯渇示唆
2022/12/18 08:20
https://www.iza.ne.jp/article/20221218-5ZVMMK2DKZKBLAMKHLWCDSVDSQ/


ウクライナ国防省情報総局の高官は17日、ロシアがイランから自爆型ドローン(無人機)「シャヘド」を追加調達したとする諜報結果を明らかにした。地元テレビでの発言をウクライナメディアが伝えた。事実であれば、今後、ウクライナの電力インフラへの攻撃に使われる公算が大きい。

ロシアは10月以降、イラン製の自爆型ドローンを使い、ウクライナの電力インフラへの攻撃を激化。ロシアは枯渇しつつあるとされる高精度ミサイルを自型爆ドローンで補い、ウクライナの継戦能力を低下させる思惑だとみられている。

同高官はロシアが調達したドローンの数については言及を避けたが、「これまでの調達数よりは少ない」と指摘した。また、現時点でロシアがイランから弾道ミサイルを調達して実戦投入した形跡はないとした。

これに先立ち、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は9日、ロシアがこれまでにイランから数百機のドローンを調達したと指摘。ロシアはイランから数百発の弾道ミサイルを購入する計画だとの分析も示していた。

前線の戦況をめぐり、ウクライナ軍参謀本部は17日、東部ドネツク州の要衝バフムト方面で激戦が続いていると発表した。一方、南部ザポロジエ州の露軍拠点に対して15日に行った長距離攻撃で露軍兵100人超を負傷させたとした。ウクライナ軍は最近、ザポロジエ州の露軍拠点への攻撃を強化。同州での反攻に向けた準備だとの見方が強い。