大阪府警浪速署は17日、14日に覚醒剤取締法違反容疑で現行犯逮捕し、署内で勾留していた40代男性が死亡したと発表した。身体を拘束する戒具を着け、解除の約9時間後に意識を失ったという。今後司法解剖を実施して死因を調べる。

同署によると、17日午後3時50分ごろ、保護室前で対面監視をしていた署員が体調の異変を確認。呼びかけたが反応がなく、脈拍もはっきりと確認できなかったため、病院に搬送したが約1時間後に死亡が確認された。男性から持病の申告はあったが健康状態に問題はなかった。

男性は逮捕後、留置場で大声を出すなどして規律を乱したため15日に保護室に収容。翌16日には「ボールペンを貸してくれ。心臓を刺して死んでやる」と自殺をほのめかした。

同署は、24時間監視などが必要な「特別要注意被留置者」に指定し、同日午後4時ごろから対面監視を実施。また男性が保護室内で暴れたため、戒具を使用して約2時間40分にわたり身体を拘束した。

同署は「対応は適切だったと考えており、今後死因を明らかにしていく」としている。

産経ニュース
2022/12/18 02:08
https://www.sankei.com/article/20221218-JMO3MONJIZMN3BD3YPWY2T3Y6U/