中国の上海市は5月末まで2カ月余り、新型コロナウイルス感染拡大予防で厳しいロックダウン(都市封鎖)が課されたが、
それから約7カ月経過した現在、コロナ禍はほとんど妨げられることなく人口2500万人の同市に広がり始めている。

市内の病院は患者急増に対応しきれず、薬局では一部の薬が不足。従業員の感染で休業する企業が相次いでいるほか、
大半の学校は休校となっている。公共交通機関の利用も急減した。

上海市最大の公立病院の一つである同仁病院では集中治療室(ICU)に入りきれない重体患者を廊下に収容して治療している。

発熱外来の前には明らかに具合が悪そうな数十人が寒さの中で列を作って受け付けを待っているのが見られた。
同病院近くの幾つかの薬局は風邪薬や解熱剤の在庫がなくなったとして営業を停止していた。

医療関係者は患者が多過ぎる上にスタッフの間でも感染が広がっており、一段と状況は深刻化していると述べた。

以前は病院内に入るためにはPCR検査の陰性を示さなければならなかったが、上海市がこの規定を停止後、患者が増加することにもなった。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-21/RN9AHDT0AFB401#:~:text=%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A