2022年12月20日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、新型コロナの感染が拡大している中国で、
北京市など北方地域を中心に新たなオミクロン株の派生型BF.7系統が流行していると報じた。

記事は、北京市でのオミクロン株感染拡大が中国の他地域よりも激しいことについて、
一部の専門家から現在北方で流行しているBF.7系統が関係しているのではないかとの見方が出ていると紹介。

これに対して、中国の感染症の権威である鍾南山(ジョン・ナンシャン)氏が「BF.7系統と、南方地域で流行しているBA.5.2と比較した時に、
有意な強弱差は認められない」とする一方で、BF.7は潜伏期間が短く、感染翌日には他人を感染させるようになると述べたことを伝えた。

そして、BF.7についてオミクロン株BA.5の亜系統の一つで、今年始めに初めて発見され、
8月には北米と欧州で拡散、10月には内モンゴル自治区で中国本土初の感染例が見つかったと説明。

世界保健機関(WHO)が「世界における次の主流変異株になる可能性がある」との警告を出していると紹介した。

その上で、ドイツでは先週の新型コロナ新規感染者全体に占めるBF.7感染率が26%で最も多くなっているものの、
大部分の市民がすでにワクチン接種を受けているか、コロナに感染したことによる抗体を持っているために爆発的な感染拡大は発生していないとする一方で、
集団免疫が乏しい上、ワクチン接種率が低い中国は「別の話だ」と指摘。

オミクロン株が大きく変異する可能性は低いと言われているものの、一度中国で大規模な感染が発生した場合にはウイルスのさらなる進化が発生する可能性も否定できないことから、
専門家からは「少なくともサンプル検査によってウイルスの遺伝子を調べ、新たな変異株を速やかに発見できるようモニタリングすることが、中国にとって重要な任務だ」との声が出ていることを伝えた。

https://www.recordchina.co.jp/b906400-s25-c30-d0193.html

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