統一地方選として実施される任期満了に伴う神奈川県知事選(2023年3月23日告示、4月9日投開票)に、現職の黒岩祐治氏(68)が、4選に向け出馬する意向を固めたことが、関係者への取材で判明した。早ければ年内にも出馬を表明する見通しだ。

 黒岩氏は3期12年を「一区切り」と位置付け、進退について明言を避けてきた。告示まで約3カ月に迫り、自民党県連は17日、黒岩氏が出馬を決めれば支援するとの方針を決めた。経済界の一部からも待望論が持ち上がっていた。

 県連の小泉進次郎会長は23日、県庁で黒岩氏と会談し、「自民党系の知事としてコロナの中でもリーダーシップを発揮された。出られるということになれば一致団結して支持していく」と出馬を要請。黒岩氏は会談後、記者団に「1月半ばまでに決めたい」と述べるにとどめた。

 一方、関係者によると、黒岩氏は早ければ年内にも出馬を表明する。年明けに正式な記者会見を開く予定という。

 黒岩氏は、1980年にフジテレビジョンに入社し、記者やキャスターを担当。2009年に退社後、11年の知事選に自民、公明、旧民主の各党相乗りの支援を受け初当選した。

 知事選を巡っては、黒岩氏の多選を批判する神奈川維新の会(日本維新の会県総支部)と、新型コロナウイルス対策などで黒岩県政を批判する共産党県委員会が、それぞれ独自候補の擁立を急いでいる。【岡正勝、池田直、宮島麻実】

毎日新聞

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