安倍晋三元首相の死去に伴い、2023年4月に実施される見通しの衆院山口4区(山口県下関市・長門市)の補欠選挙で、下関市の吉田真次(しんじ)市議(38)が30日、同市で記者会見し、安倍氏の後継として立候補する意向を表明した。自民党山口県連は年明け以降、公募などの形で候補者選考を本格化させるが、吉田市議を有力候補とする流れで進むとみられる。山口4区補選での立候補表明は初めて。

 吉田氏は「安倍先生が目指した憲法改正や拉致問題解決などの遺志を引き継いで、力を尽くしていきたい」と述べた。吉田氏は安倍氏の強固な地盤だった下関市豊北町出身で、大阪府議の秘書を経て11年に下関市議選に初当選し、現在3期目。副議長などを歴任した。

 吉田氏によると、12月中旬に安倍氏の妻昭恵さんから、「主人が(初めて)選挙に出たのは38歳の時。同じ年の吉田さんが志を継いでくれれば」と打診があった。記者会見で同席した安倍後援会の伊藤昭男会長は後援会としても出馬を要請したことを明らかにし、「応援していきたい」と語った。

 吉田氏は「安倍後援会の皆様からご理解いただけるか不安もあった」とし、「各方面から批判や意見があるとは承知しているが、志を抱いて前に進んでいく決意をした」と述べた。

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