連合の芳野友子会長は5日、都内で開いた年頭の記者会見で、急激な物価上昇を踏まえ「実質賃金を上げて経済に回すことが今まで以上に重要な年になる」と強調し、春闘での賃上げ実現に意欲を示した。最低賃金の引き上げや非正規雇用労働者の処遇改善が必要だと指摘し「全体の底上げをしないと世界に取り残される」と懸念した。

 春闘での賃上げは、岸田文雄首相が年頭会見や経済3団体の新年祝賀会で強く要請している。芳野会長は、原材料費の高騰などに苦しむ中小企業も賃上げが必要不可欠だとし、大企業と適正な価格で取引できるよう環境整備を進める考えを強調した。

23/01/05 19時42分 共同通信
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