2013年に医療機関で亡くなった70歳以上の高齢者の数約80万人をかけると、1年間にかかる終末期医療費は約9,000億円。2013年の国民医療費は約42兆円となっているので、医療費のうち約2%の金額が終末期医療費として使われているかがわかります。
さらには、終末期医療というのは正確には、「亡くなる1ヵ月前」と決められるものではなく、長い場合は半年ほどの期間となるので、実際はこの試算よりも多い金額となっていると見込まれています。そのため、国の財政的には、終末期医療費は頭を悩ませる問題となっているのです。