安倍晋三元首相の銃撃事件から半年となる8日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の現場では手を合わせる人たちの姿があった。安倍氏が銃撃を受けた際に立っていた場所の周囲にあったガードレールは、事件前から同市が進める再開発に伴い、昨年12月に撤去。現在は仮設のバリケードが置かれている。再開発は今年度中に完了する予定だ。

 事件後初めて現場を訪れたという大阪府東大阪市の飲食業、岡田守彦さん(59)は「過去一番長く総理をされた方。天国でゆっくり休んでいただきたい」と語った。奈良県生駒市の無職、小林晟甫(あきとし)さん(76)は「安倍さんのはっきりものを言う姿勢が好きだった。まさか奈良で事件が起こるとは思わなかった。非常に残念です」。

 大阪府箕面市のアルバイト、氷貝勇気さん(25)は「事件が起きて本当に驚き、言葉にならなかった。半年経ったが、事件のことは一生忘れない」と語った。

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