【ブラジリア時事】ブラジルのルラ大統領が「前代未聞の破壊行為」と呼んだ、ボルソナロ前大統領支持者による連邦議会、大統領府、最高裁への侵入事件。これらすべての建物に侵入したというブラジリア在住の会社員カンポス氏(34)は「司法は(ボルソナロ氏が負けた)選挙結果の見直しを行おうとしない。議会も最高裁も憲法を守っていない」と主張。「破壊行為は賛成できないが、民主主義が機能しておらず、行動を起こすしかなかった」と動機を語った。

 地元テレビは無残に荒らされ、破壊された執務室や会議場の姿を映し出した。一部参加者は、トランプ前米大統領の支持者らによる約2年前の米連邦議会襲撃事件を意識したのか、高官のものとみられる豪華な椅子に腰掛けて笑顔でカメラにポーズを取っていた。
 一方、デモ参加者を取材中の時事通信記者はボルソナロ氏支持者に囲まれ、羽交い締めにされ、持っていたカメラを破壊されるなどしたが、けがはなかった。

時事通信 2023年01月09日13時43分
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