いま全国的に風邪薬が手に入りにくくなっています。背景にあるのは外国人による“まとめ買い”。
新型コロナの感染爆発で深刻な医薬品不足に陥っている中国からの旅行客が家族や知人のために日本で大量購入する事例が相次でいるといいます。

事態を重く見た厚労省は、買い占めを防ぐために薬局に「個数制限」を求めています。薬局は「解熱鎮痛剤」の在庫が減ることを懸念しています。

福岡市天神にあるドラッグストアです。先月からかぜ薬や解熱鎮痛薬など一部の薬が品薄となっていて、取材に訪れた11日も約40の商品について欠品の表示が出ていました。

大賀薬局ベスト電器福岡本店B1店・原口敬太店長「ここ1か月くらい入ってこない商品も多数あります。解熱鎮痛剤はそういうこともありましたが、風邪薬は初めてですね。
香港や台湾の方が家族とか親戚の分も買っていかれるのはよく見ます」

大きな要因は新型コロナの感染拡大です。自宅療養に備え定期的に購入する人が増えたのに加え外国人によるまとめ買いも増えています。
特に中国は新型コロナの感染が急拡大し医薬品不足が深刻な状況と言われています。

家族や知人のために解熱鎮痛薬などを大量に購入するケースが相次でいるといいます。

厚生労働省は10日、全国のドラッグストアや薬局に対し、医薬品を販売する際には個数制限などを設けるよう要請しました。
大賀薬局・原口さん「商品の確保が大事になっています。店舗でもお客様に迷惑がかからないように営業を続けていきたいです」

薬不足はドラッグストアだけではありません。医療機関で診察した人に処方する調剤薬局もいま薬が不足しています。

大賀薬局調剤薬局事業部・萬木聡子さん「一部の風邪薬が供給制限がかかっております。
最近ですとトラネキサム酸も喉の痛み、風邪薬として処方されていましたが皮膚科としても需要がありどうしても供給が不安定です。ジェネリックを推奨しているのにお渡しできない、買えないという現状」

大賀薬局・萬木さん「今後は解熱鎮痛薬が怖いです。変更先である漢方薬ですら供給が間に合っていません」

https://news.yahoo.co.jp/articles/68dc32584dae47667c45a9716f43754ad994aa3e

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