TSMC従業員の子ども受け入れへ 熊本インターナショナルスクール、9月に授業開始 熊本市東区
1/16(月) 20:29配信 熊本日日新聞

熊本県菊陽町に進出する半導体メーカー台湾積体電路製造(TSMC)の従業員の子どもの受け入れに向け、
熊本インターナショナルスクール(KIS)が熊本市東区戸島西に建設している新校舎の本館が今夏に完成し、
9月に授業を始めることが16日、分かった。

新校舎はTSMC工場の南西約10キロに建設。約3500平方メートルの敷地に、木造一部鉄骨の校舎2棟と体育館、
運動場を整備する。東区西原で現在運営している小学部が移転し、2023年度以降に設置する中等部と高等部が入る。
2棟は2階建ての本館と3階建ての東館で、延べ床面積は合わせて約1966平方メートル。本館に小学部と中等部、
東館に高等部が入る。KISによると、本館を8月までに完成させ、9月に小学部と中等部の授業を始める。23年度中に
東館と体育館を完成させる。

県の見通しでは、台湾から赴任するTSMC従業員の家族は約300人で、このうち半数が子ども。KISは受け入れ人数を
公表していないが、多くが新校舎に通うとみられる。将来的に小学部から高等部まで300~400人規模となる見込みで、
KISは部活動の実施も検討している。
KISは、グローバル社会で必要な英語力や探究力を育む教育プログラム「国際バカロレア」を導入。21年に
小学部が県内初の認定校となっており、中等部と高等部でも認定を目指す。マシュー・オーム校長は
「世界トップレベルの教育を提供し、TSMCの保護者も満足する学校にしたい」と話す。