立憲民主党が現実路線への転換に向け、「左派系の壁」に直面している。党内では安全保障や憲法改正の議論が進まず、一部支援者からは幹部の神社参拝を批判する声も上がっている。執行部が目指す支持層拡大の足かせとなりかねない状況だ。

 「多くの参拝者が、まさか軍国主義を唱えるために参拝していたとは、私には到底思えない」

 立民の泉代表は13日の記者会見で、自身の東京・赤坂の乃木神社参拝を巡ってこう述べ、一部の批判は一般的な感覚から遊離していると訴えた。

 泉氏はこの正月に、明治の軍人・乃木希典(まれすけ)大将を祭る乃木神社への参拝をツイッターに投稿した。これに対し、一部の支援者らから「軍人を神と崇(あが)める行為」「軍国主義に追従すると批判されても仕方ない」などと批判が集中。泉氏は「何だか息苦しい。近所の神社で祈ることが『軍人を神と崇める行為』とされるとは」と反論した。

 参拝に対し、党内では「地域で普通に生きていくこともままならなくなる」と擁護する声は少なくない。ただ、立民は民進党分裂時に左派系を中心に結党された経緯から、「コア支持層の機嫌を損ねないようにすべきだ」(ベテラン)との声も出ている。

 党内議論でも、左派系勢力の影響は無視できないのが実情だ。政府の「国家安全保障戦略」など3文書の改定に合わせ、昨年末に行われた党の外交・安保政策を決定するプロジェクトチームなどの合同会議では、「台湾有事にはリアリティーがない」などの主張が相次ぎ、政府が目指す敵のミサイル発射基地などを攻撃する「反撃能力」保有は容認しなかった。

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1/14(土) 7:30
読売新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/a154b6517d0ea97911b05cad1e171ad2b2265caf