※1/13(金) 16:10配信
ナショナル ジオグラフィック日本版

臨床試験の「プラセボ(偽薬)効果」を分析、国際疼痛学会も非推奨

「大麻を試した方がいいと思いますか?」

 米ボストンのマサチューセッツ総合病院で慢性痛を専門とする医師のデビッド・ハオ氏は、重度の慢性痛に悩む新規の患者から、こんな質問をされることが多いという。ステロイド注射、痛みを感じる神経の切除、鍼治療、理学療法、手術など、考えられる治療法を一通り説明し終えたあとにだ。

 おそらく、家族や友人、またはメディアなどで、大麻あるいはそれに含まれる物質のカンナビノイドが痛みに効くという話を聞いているのだろう。そんなときハオ氏は、科学者として正直に答えることにしている。

「現在出されている研究の結果に基づけば、大麻の有効性には疑問があります」。今のところ、信頼できる研究でカンナビノイドに十分な鎮痛効果があることを示しているものはない。そのため、国際疼痛学会(IASP)は2021年に、大麻を使った鎮痛剤を推奨しないと決定した。

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