※2023/1/17 06:42
産経新聞 

宮城県大崎市の鳴子温泉郷での大規模風力発電(風発)計画をめぐり、地域住民の声を受けた地元市長らが反対している問題で、計画を進める事業者は16日、計画地のある大崎、栗原両市に対し、計画を見直し、環境影響評価(アセスメント)手続きの第3段階「準備書」をいったん取り下げたと伝えた。近年の大規模風発計画で、準備書段階での取り下げは極めて異例。

準備書の縦覧期間は17日までだった。事業者は「見直した事業計画に基づく新たな準備書を作成し、改めてアセス手続きを行う」としている。

計画は「(仮称)六角牧場風力発電事業」。札幌市の市民風力発電(鈴木亨社長)と関連会社CSSが出資する事業目的会社「川渡(かわたび)風力発電」が、東北大の牧場地に高さ最大200メートルの風車を最大17基(総出力5万キロワット)建設。別の事業者による周辺の2計画と合わせ、最大110基以上の計画となる。

見直しの理由について、同社は地域住民や鳴子温泉郷観光協会、大崎市の伊藤康志市長、栗原市の佐藤智(さとし)市長の反対などを挙げ、「総合的に判断した」としている。16日、大崎市役所で記者会見した鈴木社長は「地域の声が非常に重要だと思って、これまで20年以上やって参りました」と述べた。

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