財務省は27日、国の2021年度の一般会計と特別会計の決算を民間企業の会計手法でまとめ
直した財務書類を公表した。負債が資産を上回る「債務超過」の額は、21年度末で687.0兆円と
前年度末から31.9兆円拡大した。新型コロナ対策費を賄うための国債発行で負債が増えたことで
14年連続で過去最大を更新した。
 21年度末の「負債」は1411.0兆円と前年度末から35.0兆円増加した。「資産」は723.9兆円と
3.2兆円の増加。年度末にかけて円安が進行したことによる外貨証券など「有価証券」の増加が押し上げたが
負債の大幅な増加で債務超過は拡大した。
 民間企業の純損失に相当する財源不足は40.8兆円。新型コロナ対応の給付金などで歳出が大きく
膨らんだ20年度(59.1兆円)に比べると縮小したが、20兆円程度で推移していたコロナ前に比べて
「赤字幅」は大幅に拡大した。 (C)時事通信

時事メデイカル 2023/01/27 19:20
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