この冬、コロナ病棟を辞めた派遣看護師が言う。

「マスクに防護服という格好で看護をしますが、酸欠状態になり、正直、30分も着ていられない。
真冬でも汗だくになりながら看護をするのが精神的に苦しいんです。患者さんも全身に管を入れられて痛いし、つらいし、苦しい。

だから看護師を蹴ったり、つねる、ひっかいたりする。救いのない延命治療のために1日数十万円の大金が湯水のように使われ、
患者さんがようやく苦しみから解放されても、遺族はお礼どころか、『オマエの親が苦しんで死ね』『呪ってやる』と吐き捨てて帰っていきます」

とはいえ、症状の重さはウイルスの「毒性」だけではなく、患者の吸い込んだウイルス量や患者の体力によっても違うので、
マスクをせずに騒いでいたパリピ(人が多く集まる場所に行き、大勢で盛り上がることを好む人)が重症化するケースはある。

新型コロナとインフルエンザに同時感染し、重度の呼吸困難を起こした若者もいたというが、

「生活保護の支給日、新宿歌舞伎町に繰り出してキャバクラで誕生日パーティーを行ったパリピでした。みんなマスクもせずに大騒ぎしていたので、クラスターを起こしたんです。
コロナとインフルの同時感染なんて抵抗力のない子供でもないかぎり、感染対策をしていないこうしたうかつな人たちが多いんです。
こんな現状を前に、自分の身を粉にしてまでコロナ病棟で働く価値とやりがいを見いだせませんでした」(派遣看護師)


このような調子だから、ベッドはあってもコロナ医療を志願する看護師が集まらない。
東京都や大阪府が毎日発表する「ベッド稼働率50%超え」が事実上の満床を意味するのは、医療業界の公然の秘密だ。

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