新型コロナウイルス感染症は昨年、米国の未成年者(0〜19歳)の主な死因の一つとなっていた。

すべての死因を対象とした場合で10位以内に入り、ワクチンで予防が可能な病気のなかでは1位となっていた。

昨年7月末までの1年間に死亡した未成年者を対象に、それぞれの死因を調査した結果が1月30日、
米国医師会雑誌(JAMA)のオープンアクセスジャーナル、JAMA ネットワーク・オープンに発表された。

一方、医学誌ランセットに掲載された研究結果によれば、変異株のオミクロン株が優勢になったことによって小児の感染者は増加したが、
それ以前に主流となっていたその他の株と比べると、致死率は低下していたという。

米疾病対策センター(CDC)は昨年6月、新型コロナウイルスのワクチン接種を推奨する年齢を、生後6カ月以上とした。
ただ、米食品医薬品局(FDA)が生後6カ月以上への使用を認めているワクチンは、ファイザー製とモデルナ製のみ。

ノババックス製とジョンソン・エンド・ジョンソン製の接種対象年齢はそれぞれ、12歳以上、18歳以上となっている。

また、新型コロナウイルスの従来株と、現在優勢になっている変異株(オミクロン株)への感染を予防するための追加(ブースター)接種は、
昨年12月以降、生後6カ月以上が対象となっている。

研究の結果、従来(1価)のワクチンよりも2価ワクチンの追加(ブースター)接種の方が、感染と重症化・入院を防ぐ効果が高いことが証明されている。


また、CDCはワクチン接種を受けていない人について、公共の場では他の人との間に少なくとも約2メートルの距離(ソーシャルディスタンス)を取ることを推奨している。

https://forbesjapan.com/articles/detail/60560