来年の大統領選挙への出馬に意欲を見せるアメリカのバイデン大統領が与党・民主党の大会で演説しました。いつ出馬を表明するのか、現地からの報告です。

 民主党の幹部が大勢集まるなか、バイデン大統領が姿を現しました。大統領再選の布石となるのでしょうか。

 アメリカ、バイデン大統領:「シンプルな質問をさせてほしい。私に賛同してくれますか」

 参加者:「あと4年、あと4年」

 全米各地から集まった民主党の幹部を前に、バイデン大統領は自身の再選には直接触れませんでしたが、「まだ始まったばかりだ」「もっとやるべきことがある」と述べ、雇用の回復など政権の実績をアピールしました。

 7日には政権の内政・外交の基本方針を表明する「一般教書演説」が予定され、アメリカメディアは「今後、数週間以内に再選に向け立候補を表明する」と伝えています。

 今でも80歳という高齢が懸念材料ですが、民主党内から有力な対抗馬が出る動きもありません。

 ネブラスカ州、民主党の地方幹部:「2024年大統領選の候補はバイデンが最適です。私たちはいつも彼に期待しているのです」

 カリフォルニア州、民主党の下院議員:「アメリカ国民はバイデンの仕事を認めていると信じています。再選のチャンスは十分にあると思います」

 デラウェア州、民主党の支援団体幹部:「若い世代が登場すべき時期です。私はバイデンが出馬しないことを望んでいます。彼は多くの仕事をしました。だから余生を楽しく過ごしてほしいのです」 

 今年になって明るみになった「機密文書」問題は、最新の世論調査を見る限り大きな打撃とはなっていませんが、支持率は4割台の前半で低迷したままです。

 バイデン大統領は世論や議会の状況を見極めたうえで、出馬のタイミングをうかがうものとみられます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/af671672d05ecec4a36d535e4c36ef153a85e29b