職員を呼ぶナースコールを鳴らない設定にしていたのは、介護放棄・放任(ネグレクト)に当たるとして、北海道旭川市が、住宅型有料老人ホーム「グレイス神居」(同市神居6条2丁目)を運営する事業者に改善命令を出していたことが8日、分かった。3日付。

市によると、令和3年5月~昨年9月、複数回にわたり、夜間帯にフロア全体の居室からのナースコールを鳴らない設定にしていた。市民からの情報をもとに監査して発覚。職員は「何もないのにナースコールで呼ばれることがあり、困っていた」という趣旨の説明をしている。

また、同施設では昨年中、緊急事態などやむを得ない場合ではなかったにもかかわらず、複数回にわたり、居室のドアの外側にテーブルを置き、入居者が自由に出られないようにする身体拘束・抑制も行っていた。

産経ニュース
2023/2/8 11:14
https://www.sankei.com/article/20230208-TSJQFXSSKRNNFD2XJUZ25COOEE/