大阪府の吉村洋文知事が10日、府庁で囲み取材に対応。
東京五輪・パラリンピックの事業をめぐる談合事件で、広告大手「電通」の元幹部らが逮捕されたことを受けて、大阪・関西万博への影響について語った。

 吉村氏は「まず、こういうことが起きたのは非常に残念に思います。選手が世界一を決める、アスリートが素晴らしい活躍する場面の裏では、こういった談合等が行われていたのは非常に残念です」と受け止めを述べた。

 その上で、府のルールでは「大阪府の入札にかかわるものについて逮捕された場合は3年、かかわらないものについての逮捕では1年の入札資格停止」と説明。
「過去の契約をさかのぼって無効にすることにはならないが、電通は今後1年間、大阪府の入札についての資格を停止する」とした。電通の資格停止はこの日、決まったという。

 万博については博覧会協会が決定するというが、「大阪府がこういうふうに判断しているので、おそらく今後入札資格にかかわってくると思う」とした。
「日本における大手の広告代理店事業者はそれほど多くありませんから、電通が今後1年入札資格停止になるのは大きい意味を持つと思う。
今後さまざまな万博の事業を展開していく上でも影響があると思います。でもこれはルールですから。どういう会社であっても、ルールに基づいて判断します」と語った。

2023年02月10日 14:41 スポニチ
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