SpaceXがウクライナ軍の「Starlink」の利用を制限したと判明、「兵器化する意図はなかった」と幹部
Gigazine2023年02月10日 12時30分
https://gigazine.net/news/20230210-spacex-starlink-restricts-ukraine-drones/

イーロン・マスク氏が設立したことで知られる航空宇宙メーカーのSpaceXが2023年2月8日に、
ウクライナ軍に供与した同社の衛星インターネットサービス「Starlink」で
ドローンの操縦ができないようにする措置を講じたことを明らかにしました。
その理由についてSpaceXは、
「Starlinkの提供は人道的な用途で使われることを目的としており、
 攻撃のために使用させることは意図していなかった」と説明しています。

ロシアによるウクライナ侵攻が開始された直後の2022年2月26日、
SpaceXの創業者兼CEOであるイーロン・マスク氏はウクライナにStarlinkの端末を提供することを表明しました。
これにより速やかに構築されたStarlinkの衛星ブロードバンドは、
ウクライナによるSNSでの情報発信やドローンでの偵察および攻撃といった通信インフラとして活用されており、
「ロシアとウクライナの戦いを変えた」とも評されています。

しかし、2023年2月8日にワシントンD.C.で開催された第25回連邦航空局商業宇宙輸送会議に出席した
SpaceXの社長兼最高執行責任者(COO)のグウィン・ショットウェル氏は、
「ウクライナの自由のための戦いを支援できることは本当に喜ばしいことですが、
 Starlink衛星インターネットサービスは決して兵器化することを意図したものではありませんでした」
と述べて、ウクライナ軍によるStarlinkの使用方法に難色を示しました。

ショットウェル氏はまた、ウクライナ軍がStarlinkをドローンの制御に使用しているとの報道に言及した上で、
「ウクライナは当社が意図せず、またいかなる合意にもない方法でStarlinkを使用しました。
 私たちにはその能力を制限するためにできることがありますし、これまでもしてきました」と述べて、
Starlinkでドローンの操縦ができないようにしたことを示唆しました。
ただし、具体的にどのような対策をとったのかについて明言することは避けました。
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