世界初のiPS「心筋球」移植治験、心不全患者が改善…慶大発のベンチャー企業
読売2023/02/10 23:24
https://www.yomiuri.co.jp/science/20230210-OYT1T50165/
https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/02/20230210-OYT1I50233-1.jpg

 慶応大発の新興企業「ハートシード」(東京)は10日、重い心不全患者の治療で、
人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した心臓の筋肉(心筋)の細胞を
小さな塊「心筋球」にして心臓に移植する世界初の治験を行ったと発表した。
現時点で合併症はなく、心臓の状態にも改善がみられたという。
移植した細胞が成長して心筋が再生すれば、心臓移植に代わる根本的な治療法につながる可能性がある。

 心不全は、心臓のポンプ機能が低下し、血液をうまく送り出せなくなる状態を指す
。国内の患者数は約120万人に上り、年間9万人近くが亡くなっている。


 治験の対象は、心筋に血液が行き渡らなくなる「虚血性心疾患」を起こした20~80歳の重い心不全患者10人。
心筋細胞は再生しないため、根本的な治療は心臓移植しかない。
移植した細胞が心臓の一部として一体化し、拍動することで心機能の改善を図る。

 同社は昨年12月中旬、1例目として、60歳代男性への移植を東京女子医科大病院(東京)で行った。
他人のiPS細胞から変化させた心筋細胞5000万個から細胞の塊「心筋球」を約5万個作製し、
特殊な注射器で心臓に直接注入した。

 約1か月後に検査をしたところ、ポンプ機能の低下で緩んだ心臓の状態に改善がみられたという。
今後、約1年かけて細胞の成長や移植による効果を確かめる。
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産経記事の方がちょい詳しい。
第2のiPS心不全治療 「心筋球」初移植成功 慶大発ベンチャー
産経2023/2/10 17:14伊藤 壽一郎
https://www.sankei.com/article/20230210-VTC6YPSHKVMQXOPJN5QAGLZYFE/
「難治性重症心不全患者を対象とした同種iPS細胞由来再生心筋球移植の安全性試験」の臨床研究について
https://www.amed.go.jp/news/release_20200206-03.html
TECHNOLOGY - Heartseed(ハートシード)株式会社 | Heartseed Inc, - iPS細胞による心臓の再生医療
https://heartseed.jp/technology.html