MAG2 2023.02.08
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AI監獄ウイグル

この本ではアメリカ人ジャーナリストである著者が、168人のウイグル人に取材した結果、
今、ウイグルではスカイネット(天網)と言われる個人認識・評価システムでウイグル人の信用度を評価していることがわかります。
ウイグル人は中国共産党から、デジタル上でマークを付けられているのです。

2013年頃には、ウイグル族か、失業中か、海外に住む家族がいるかといった情報をもとに、ウイグル人の信用度が評価され、
「信用できない」と判定された場合、ガソリンを購入できない程度でした。

ところが最近では、監視カメラ、裁判記録、内通者の密告データがAIによって処理され、
「予測的取締りプログラム」に基づき「信用できない」と判定されると、強制収容所に送られるようになったというのです。

大学院生の証言では、2016年に警察署に呼び出され、DNA採取、採血されただけでなく、彼女の声でスカイネット(天網)は彼女を認識し、
「社会ランキング:信用できない」という表示が出て、勾留センターで暴行を受けたという。

新疆ウイグル自治区では、2016年から学校、警察署、スポーツセンターが勾留施設へと改修され、全住民の最大10%が身柄を拘束されているという。
さらにウイグルでは近所の10件の家を監視するよう任命された地域自警団の役員が、「不規則なこと」がないかチェックすることまでしているのです。

2017年には、100万人の共産党幹部をウイグル人の家庭に配置する「家族になる運動」(結対認親)がスタートし、
ウイグル人の家庭に漢人が寝食をともにしながら住民を監視しはじめたという。もちろん、拒否すれば、その家族は強制収容所送りになるのです。

中国共産党はウイグル人テロリストを、徹底的に監視・選別し、少しでも疑いがあれば身柄を押さえる方針であることがわかります。
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