STV 2/13(月)19:03
https://www.stv.jp/news/stvnews/m5h3p60000001i49.html

暗闇の中に並ぶ容器の中をのぞいてみると…種の殻がむけ、芽が出ていました。
もやしを育てるため、20℃ほどに保ったお湯をかけ続ける必要がありますが、

「燃料費の高騰」により、ここでもコストが上がっているといいます。

(オシキリ食品 菅原康之さん)
「水をかけるときにボイラーをたいてお湯にするので、そのときコストが大きくかかります。維持していくのは大変です」

8日間かかってやっと出荷できる大きさに。
安く売られているもやしも、手間暇かけて育てられているのです。

工場では照明を消したりと経費削減に努めていますが、原材料費に燃料代、
さらには人件費と上がった分の生産コストをもやしの価格に転嫁することができず、頭を抱えています。

(オシキリ食品 菅原康之さん)
「もやしを取り巻く環境は非常に厳しい環境です。
ただ、その分もやしの値段が上がっているかというとそうではなくて、もっといえば20パーセントくらいは価格が下がっている実態です」

一方で、スーパーは安いものを求める消費者と立ち行かない生産者の間で板挟みになっています。

(キテネ食品館 田中秀敏さん)
「もやしはみなさん抱いている値段の先入観があると思う。
今のところもやしは安い野菜のトップに入っているので、そこを打破しなければいけなくなるので、難しい局面に来ていることは確かだと思います」


物価の優等生とよばれた「もやし」。

工場では採算がとれない状況が続いていて、安く買いたい消費者の声に応えるのも限界がきています。