電気料金の値上げについて、河野太郎消費者相が大手電力4社へのヒアリングに乗り出した。物価高騰に加えて電気料金も上がれば、生活へのさらなる打撃は避けられないからだ。値上げ幅を抑えたい考えだが、電力会社は妥当性を訴えており、最終的な値上げ幅が焦点となる。

 「法令違反が疑われるようなことが明るみに出たことは大変残念。そうしたことも間接的に消費者に影響が出るので、きっちり調べて対応していただきたい」

 公開された聴取の冒頭、河野氏は中国電力の滝本夏彦社長にこう述べた。これに対し、滝本氏は静かに頭を下げた。

 今回の聴取は、値上げ認可の正式なプロセスには含まれていない。なぜ、河野氏は異例の動きに打って出たのか。

「電気代上げさせて、は通らない」
 10日の記者会見。聴取を発…(以下有料版で,残り1312文字)

朝日新聞 2023年2月14日 6時00分
https://www.asahi.com/articles/ASR2F75Y7R2FUTFK00D.html?iref=comtop_7_02