■ 実は女子全員が困ってました
この連載で「可愛げはあるけど困ったおじさんたち」についてつらつらと書いていたら、「毎回、ウンウン頷いて大笑いして読んでます!」と言ってくださる女性読者の皆さんから、「私たちの周りにもこんなおじさんがいて・・・」とタレコミがやってくるようになった。その中の1つが、なかなか衝撃的だったのだ。

「仕事上お世話になった方で、かなり年上の中年男性なんですが、とにかくSNSで現実の見えていないイキリまくった(カッコつけた)投稿を連日上げるんです。これまでの義理や礼儀からそういう投稿を読むたび『いいね』を押すのにも疲れ、投稿自体が視界に入らないよう、あのおじさんのアカウントごとそっとミュートするようになった、というのを仕事仲間の女子会で話したら、『えっ、私も!』『そっかミュートすればいいんだ、今すぐこの場でミュートするわ!』と、その場にいた女子全員がそのおじさんの投稿に迷惑していたことが発覚したんですよ」

SNSで、相手をブロックするのではなく、ミュートする。それは、ガツっとアカウントをブロックしてしまうと「こいつ、俺をブロックしたな」と気づいた相手の不興を買うのがわかっているから。どこまでも礼儀正しく(お仕事ですから)そっとミュートし、相手の投稿が自分のSNSのタイムラインへ出てこない設定にし、おじさんにはわからないよう丁寧に「視界から外す」のである。

■ 現実と視線を合わせない
だがしかし、そこにいた女子全員が当のおじさんとSNSで繋がり、しかも困っていたとは、相当な迷惑レベルである。

「業界でも有名な方なんです。だから、ご自分が有名人という意識が強いのでしょうし、やはり何より世間に対する自己アピール精神が旺盛なんですよね。毎日、ものすごく筋トレして、ブランドの服を着て、すごい車に乗って、美女を連れていいお店に行って、しかも仕事ではあらゆる才能に恵まれて成功しか知らず、こんな有名人と一緒に話せちゃうオレ、みたいなのを毎日延々と・・・」

なんと、有名人でセレブなのか。それはそういう仕事だから仕方ないかも、と思いかけたら、「いえ、その業界以外では誰も知らないと思います。業界で有名、というのは『ああ、あの人ね(笑)』という感じで『変な人』としてすごく有名という意味で・・・」。

現実はともあれ本人が「俺は有名人」と意識している状態。もともと自意識過剰気味で、現実と視線を合わせず、ファンタジーなSNS投稿をしては周りから「義理いいね」をもらううちに自己肯定感が謎に爆上がりし、仮想の自己像を盤石に作り上げてしまったようなのだ。

※以下出典先で

JBプレス2023.2.17(金)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73947
★1:2023/02/19(日) 08:49
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