「稚内はまなす学園」の内部事情に詳しい関係者が今夜(20日)、NHKの取材に応じ、若宮容疑者が入所者に対し日常的に暴力を振るうなど虐待を行っていたと証言しました。

このなかで関係者は「若宮容疑者はすごい力で頭をたたいたり、ほかの人の薬を勝手に飲ませたり、トイレの便座を拭いたタオルで顔を拭いたりと、長期間にわたって虐待を行っていた。『障害者は嫌いだ。かわいくない』と言って、障害のため話せず被害を訴えられない入所者を虐待していた。被害を受けた人は10人以上はいたと思う」と証言しました。
また、施設に対しては「容疑者が退職したあと、内部の会議で上司から『この虐待のことについては一切、口外するな』と言われた。警察に通報しないのかと尋ねると、『まだ若いし将来があるから』という理由で揉み消された。なぜ、加害者が守られるのか納得がいかない」と話していました。
そのうえで、「虐待行為が当たり前になっていて、威圧的な容疑者が怖く、私たちも止められなかった。入所者に申し訳ない気持ちでいっぱいだ」とも話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230220/7000055390.html