※2023年2月20日 06時00分
東京新聞

 「近くの公園は、注意書きの看板だらけで入るのに躊躇ちゅうちょする。これで楽しく遊べるのだろうか」。東京都練馬区の飯沢いいざわ文夫さん(73)から、本紙の「ニュースあなた発」に情報が寄せられた。この公園では、1枚もなかった禁止看板が、開園から6年で24枚にまで増えていた。なぜ禁止だらけの公園になってしまったのか。(青木孝行)

◆8歳も疑問「こんな数え切れないほどいるの?」
 「すべりだいを かけあがらないで」「夜間の利用はお控え下さい」
 飯沢さんが指摘する「いずみの里公園」(練馬区)は住宅地の一角にある。テニスコート10面分ぐらいの広さに、禁止事項を書いた看板があちこちに立っている。A3用紙サイズに9行にわたってぎっしりと注意書きが記された看板も。バイク禁止の看板は3枚あった。サッカーボールで遊んでいた男児(8つ)は「こんな数え切れないほど看板がいるの?」とあきれていた。
 公園を管理する区西部公園出張所の宮津裕子ひろこ所長は「苦情のたびに看板を立てているので、今、何枚あるか分からない」という。記者が24枚あったことを告げると「それは多い。苦情がなくなれば撤去しようと思っているが…」と歯切れが悪い。
 公園の近くに住む男性(87)は「苦情を言ってきた人に対して『ちゃんと対応しましたよ』という区のポーズでしょ。看板を立てて、どれだけの効果があるのか」と冷めた目で見る。

◆苦情は年3000件…23区最多の公園を抱える練馬

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