★ワクチン接種偽装、認める=委託料詐取の医師―東京地裁

新型コロナウイルスワクチンを接種したように装い、自治体から接種委託料を詐取したとして、詐欺罪に問われたクリニック院長、船木威徳被告(51)の初公判が24日、東京地裁(野村賢裁判長)であった。船木被告は罪状認否で「いずれも事実です」と述べ、起訴内容を認めた。
 検察側は冒頭陳述で、新型コロナのワクチン接種は慎重であるべきだとの考えから、知人が開催したセミナーで「打ちたくない人にも接種済み証を発行します」などと案内していたと指摘。クリニック事務員の供述調書を読み上げ、不正行為に加担させられたことで退職を考えた者もいたと明らかにした。
 弁護側は「一人の医師として新薬の副作用の怖さがあった」と述べた。「打ちたくないけど接種済み証が欲しい」と知人から相談を受けたことが発端だったとし、情状酌量を求めた。 

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