南米アルゼンチンのカフィエロ外相は2日、主要20カ国・地域(G20)外相会合が開かれていたインドの首都ニューデリーで英国のクレバリー外相と会談し、南大西洋にある英領フォークランド(スペイン語名マルビナス)諸島について、領有権の交渉再開を求めた。アルゼンチン外務省が同日発表した。

 フォークランド諸島は1833年から英国が実効支配している。1982年にはアルゼンチンが侵攻したものの、英国に敗北。約2カ月にわたる紛争で、双方で900人以上が戦死した。2013年には帰属を巡る住民投票があり、99・8%が英領の維持を選んだが、領有権争いは現在も続いてきた。

 カフェイロ氏は会談で、領有権を巡る議論を切り離して、諸島の経済振興などを図ることで両国政府が合意した16年9月の共同声明を破棄するとした上で、交渉再開を提案した。これを受けて、クレバリー氏は会談後、ツイッターに「フォークランド諸島は英国だ」と投稿。13年の住民投票を念頭に「島民に将来を決める権利があり、彼らは英領であり続けることを選んだ」と強調した。

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2023/3/4 10:20
毎日新聞

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