【カイロ=久門武史】ウクライナから黒海を経由した穀物輸出に暗雲が漂っている。18日に迫る合意期限の更新についてロシアが難色を示して揺さぶりをかけ、小麦の国際相場は一時1カ月半ぶり高値をつけた。ウクライナでの激しい戦闘を背景に穀物生産の低迷も深刻で、同国産に頼るアフリカなど「グローバルサウス(南半球を中心とした途上国)」の食糧不安が再燃しかねない。

ロシアのラブロフ外相は1日、穀物を運ぶ船を通す黒...(以下有料版で,残り1124文字)

日本経済新聞 2023年3月4日 19:24
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR194220Z10C23A2000000/