やっと気兼ねなく集まり、乾杯できる春がやってきました。コロナ騒ぎが始まってからちょうど3年。ほんと、長かったですねえ。この間にさまざまな変化がありましたが、中でも「飲み会が減った」ことは一番大きな変化だったように感じます。

私などは「さあ花見酒だ」とうずうずしているわけですが、なかには浮かぬ顔の人もちらほら。例えば「また上司との飲み会が復活か」とため息つく若者たち。彼らのなかには「その飲み会は業務時間ですか?」と残業代を要求する強者もいるそうです。コロナで行かずに済んだ会社の飲み会が復活するのは、満員電車に乗った出勤が復活するのと同じくらい苦痛なのでしょう。

これについて年配世代は「最近の若い奴らは…」と愚痴っているようです。でもね、せっかくの良い機会だから「なぜ彼らは上司と飲みたがらないのか?」について考えてみたいのです。

ここでいきなり同世代を裏切るのも気が引けますが、最近の若者が「飲み会に行きたがらない」気持ちがわかるんです。なぜなら私自身、同世代(50~60代)との飲み会がだんだん苦痛になってきたからです。特に同じような「毎度の愚痴」と「過去の自慢」を繰り返す相手と飲むのは気分がよろしくありません。同じ時代を歩んだ私でも苦痛を感じるのだから、若者が「話がつまらない上司」に苦痛を感じないワケがありません。

これは私の個人的な持論ですが、ある程度の年齢になったら、もう少し「年下に気を使って」酒を飲んだ方がいいと思います。飲んでストレスを発散したいのはやまやまですが、年下の部下を捕まえて長々と説教をたれるのは控えたほうがよろしい。飲み会では年下の相手、部下であっても「対等の人間」と認めて、「飲みの席の会話が楽しい」経験をさせてあげること。これこそが目上の務めではないかと思っています(そう思うのは数々の失敗をやらかした苦い経験ゆえでもありますが)。

※続きは以下ソースをご確認下さい

3/10(金) 17:00
夕刊フジ

https://news.yahoo.co.jp/articles/d1f8150960cab854cc655ee5066f850d7df409e6