>>799

 いずれにせよ、なぜパチンコやパチスロで圧倒的に依存症が多いのかは、これまで書いてきたことを考えれば
一目瞭然だろう。ほぼ毎日開店していて、どこの町でも多くの場合、会社帰りや家から歩いて行けるところ、
しかも巨大駐車場があって車ですぐにアクセスできる場所にあるからだ。さらに、当たり前のようにテレビCMも流れる
こんな国は世界中どこを探してもない。お隣の韓国では、2006年にパチンコの換金が禁止されて、パチンコ産業は
事実上崩壊したということだ。台湾でも、台北ではパチンコは禁止となった。...

 相手を依存症状態にして金儲けをしよう(わざとではないが結果的に)というビジネスモデルの会社は、1人が
「はまって」くれれば年間100万円くらいは売り上げが立つから、カモを釣るためにがんがん広告を打つ。健全な消費
に支えられる会社は、売り上げが減って広告費を使えない。かくして、大メディアの広告は、どんどん依存症誘発型
のものが増えてしまうのだ。それがさらに依存症消費を増やすという悪循環を呈する。これを私は依存症社会と
呼んだのだ。