3/20(月) 14:58配信 ロイター

ギリシャ・アテネの動物園で、駐車場のゴミ箱の下に大きな白いネコがいるという通報があり、保護したところ、ホワイトタイガーの子どもだったことが判明した。野生動物の違法取引絡みで捨てられたとみられ、適切な食事を与えられておらず衰弱しきっていたという(ナレーションなし)。

アテネで、ゴミ箱に捨てられていたホワイトタイガーの子供を救うため、獣医師が懸命の治療を続けている。生後3カ月の子どもで、アッティカ動物園の駐車場で発見された。
動物園創設者のジャン=ジャック・レスール氏
「朝、動物園の清掃員から連絡があった。駐車場のゴミ箱の下に大きな白いネコがいるという。
呼ばれたので行ってみると、驚いたことに大きな白いネコではなく、ホワイトタイガーの子どもだった。
ひどい状態で、汚れていて少し怖がっていて、やせて脱水症状を起こしていた」
動物園の監視カメラには、真夜中前にゴミ箱へ近づく自動車が映っていた。
このトラは、野生動物の違法取引の犠牲になったとみられている。
同園のプサルダキ獣医師
「初めてトラの子どもを見た時、目の前にいるものが信じられず、動物がこのような状態にあることが信じられなかった。
野生動物の違法取引による被害の報告書は、何度も読んでいたが、実際見るまで、動物の健康問題の深刻さは信じられないだろう。とても悲しいことだ。
おそらくこのトラは、適切な食事を与えられていなかったと思われる。ビタミンやミネラルが著しく不足し、骨が非常にもろくなっている」
もし生き延びられたとしても保護施設に移す必要があるという。
欧州警察機関(ユーロポール)によると欧州で野生動物の違法取引の市場規模は1400億円超だという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e814efc1fe5217b9a7896207837bf7d2e5ab9d4e
https://youtu.be/Ivuf7P-tpy8