共産の2党員除名「やりすぎ」 統一地方選へ懸念の声も

 共産党が、党運営を批判したベテラン党員2人を立て続けに除名処分にし、世論の批判に反論するパンフレットを発行した。これに対し、党内からは「イメージダウンを招く」と、4月の統一地方選への悪影響を懸念する声が上がっている。

 2人は志位和夫委員長(68)の在任が20年以上に及ぶ点を問題視し、党首公選制を求める著書を1月に相次いで出版。党は2月と3月、2人を党規約で最も重い除名処分にした。

 「わずか1カ月ほどの間に、共産党の社会的地位をダウンさせてしまった。ますます、あなた(志位氏)は党を混乱させている。党首公選制をやるべきだと確信を持った」

 古参党員だった鈴木元氏(78)は除名翌日の17日、東京都内で開いた記者会見で憤った。鈴木氏は1962年に入党し、党京都府委員会常任委員などを歴任した幹部だった。「京都の共産党員で鈴木氏の薫陶を受けていない人はほとんどいない」(党関係者)と語られる重鎮だという。会見は約1時間半に及び、鈴木氏は処分撤回を党に求めた。除名を決定した党府委員会にも矛先を向け、…(以下有料版で,残り1201文字)

毎日新聞 2023/3/24 06:30(最終更新 3/24 06:30)
https://mainichi.jp/articles/20230323/k00/00m/010/045000c
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