北陸電力送配電の男性社員が電線を張り替える工事の際、偽造した許可証を使い、所有者に無断で木を伐採していたことがわかりました。この社員は退職していて北陸電力送配電は刑事告発しました。

北陸電力送配電 川島渉石川支社長:
「関係する行政機関の皆様、地権者に多大なるご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」

 急きょ開かれた謝罪会見。北陸電力送配電によりますと、電線の張り替え工事で、木を伐採する際に必要な県の許可証などを20代の男性社員が複数回偽造し、土地の所有者に無断で工事を進めていたと明らかにしました。

 期間は2021年春から去年秋にかけて。さらに18人の地権者に払う必要がある補償金、あわせて120万円あまりを支払っていなかったということです。その理由は…。

北陸電力送配電 石川支社長:
「当人いわく失念していたということで解釈している」

 北陸電力送配電によりますと、上司は許可証を実際に確認する作業を怠っていて、今回の行為に気づかなかったということです。

 この社員は3月10日に自主退職していて、北陸電力送配電は有印公文書の偽造と行使にあたるとして、この男を刑事告発しています。

石川テレビ03/30(木) 18:41
https://www.ishikawa-tv.com/news/itc/00259085