すいている時間に安く・高くても混雑時に…タクシーに変動運賃制、上下5割の範囲で
2023/04/01 07:18 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230401-OYT1T50021/


国土交通省は5月にも、タクシー運賃を需給に応じて変動させる「ダイナミック・プライシング」制度を導入する方針を固めた。利用者が配車アプリで料金を事前確定させる場合に活用できる。事業者は現行運賃と比べ、上下5割の範囲内で料金を設定できるようになり、潜在需要の開拓につながると期待される。

5月上旬にも、関連通達を改正する。導入を希望する事業者が認可申請をする形となる。タクシーは公共交通機関のため、過剰な高額料金は望ましくないとして、料金の変動幅は上下5割の範囲に収める。国交省がチェックできるよう、事業者には3か月ごとに運輸局に運賃水準を報告することを求める。

雨天や大規模イベントの開催時、終電後などの繁忙時に運賃を高くし、客が少ない時間帯は安くなることが想定される。乗客が割高だと判断すれば利用する必要はない。

これまでのタクシー運賃は、運輸局から認められた料金体系に固定されていた。料金を変動させることで「すいている時間に安く乗りたい」「高くても混んでいる時間帯に早くタクシーをつかまえたい」といった多様な要望に応えることが可能となる。タクシー利用はコロナ禍以降、落ち込んでおり、新たな利用者層が生まれることに期待がかかる。


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