東京都の小池百合子知事は31日、定例会見に出席し、文化庁の京都移転について疑問を呈した。

 文化庁は東京一極集中の是正や文化芸術振興などの目的で27日に東京から京都に移転し業務を開始。国の省庁が地方に移転するのは初めてとなる。小池氏は「かねてより政府機関の地方移転ということは話が進んできたが、省庁の地方移転が地方の活性化につながるかどうかはクエスチョンマークではないか」と指摘した。

 報道などで文化庁の移転の経過を見てきたという小池氏は「事務所がフリーアドレスになってないし、書類が机の上にどわーって置いてあって物理的に京都に移動しただけの印象を受けた」と述べた。また「移転するなら、オンラインなどこれからの働き方をできるようにしておかなければ、ただ(東京から京都に)移動しただけ。あまり効果が望めないのでは」と苦言を呈した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/777b25450de75a851c210f4970cbd6eb08ba92ce