統一地方選前半戦は日本維新の会が本拠地・大阪以外でも伸長し、与野党に驚きが広がった。11日には四つの衆院補欠選挙が告示される。維新は和歌山1区と千葉5区で候補者を擁立するため、いかに仕切り直して臨むのか、各党が見直しを急いでいる。

 「激励や期待の声をしっかり受け止める。大事なのは与党が一丸となって後半戦、衆参の補欠選挙に向けて取り組むことだ」。10日朝、維新が勝利した奈良県知事選などの受け止めを聞かれた岸田文雄首相はそう答え、表情を引き締めた。

 前半戦は「堅調な結果」(自民・茂木敏充幹事長)と評価するが、公明党幹部は「維新は強い」と漏らした。

 自民参院幹部は同日、大阪選出の参院議員に、選挙態勢を含めて「解党的出直し」が必要だと伝えた。茂木氏も首相官邸での政府・与党連絡会議で「大阪関西圏の体制立て直しという課題が明らかになった」と総括した。

閣僚経験者「オールド政治への飽きの表れ」と分析
 維新伸長の背景として、自民…(以下有料版で,残り1399文字)

朝日新聞 2023年4月11日 6時00分
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