小西洋之議員のサル発言、立民・杉尾氏「維新に言われてなんで謝罪しなきゃいけないのか」
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230412-OYT1T50313/

 立憲民主党は12日の参院憲法審査会の幹事会で、衆院憲法審の毎週開催を「サルがやること」などと発言した小西洋之参院議員を巡り、日本維新の会などが求める衆院憲法審幹事会での謝罪要求を拒否した。維新は反発を強めており、両党間の亀裂は深まっている。


 維新は、立民との国会での「共闘」再開の条件として、衆院幹事会での謝罪を要求している。維新の音喜多政調会長は12日の参院幹事会で重ねて立民に対応を求めたのに対し、立民の杉尾秀哉・野党筆頭幹事は応じなかった。

 杉尾氏は記者団に対し、小西氏が衆院憲法審の各会派に個別に謝罪しているなどとして、「これ以上の対応は必要ない」と指摘。「維新に言われて、なんで謝罪しなきゃいけないのか」と反発した。

 小西氏は11日、ツイッターで「深くお 詫わ び申し上げる」などと投稿し、馬場代表らにも謝罪したが、維新は「個別謝罪」は受け入れない考えだ。

 小西氏が持参した「謝罪文」がツイッターを印刷したものだったことも「失礼な対応だ」と、維新側の不満に拍車をかけている。

 小西氏は参院憲法審の野党筆頭幹事を更迭された。委員として出席した12日の憲法審では、維新の東徹参院国会対策委員長から謝罪を求められたが、発言はしなかった。審査会後も記者団に対し、「ツイッターで見解を公表している」と述べるにとどめた。

 立民は11日、小西氏の申し出を受ける形で参院政策審議会長の辞職を了承し、「幹事長による注意」処分とした。立民内には「要職を二つも降りた」と小西氏を擁護する声も出ている。

 これに対し、音喜多氏は「他党に厳しく議員辞職や閣僚更迭を求めるのに、バランスが取れるのか」と批判した。