子の接種「重要」大幅減少 コロナ以降、誤情報影響か 日本は54%、国連報告書
2023/4/20 10:11 産経新聞
https://www.sankei.com/article/20230420-BFTRRE6OJBKLPK7Q3FPG3JFYOM/


国連児童基金(ユニセフ)は20日、新型コロナウイルスの流行以降、多くの国で子供のワクチン接種を重要と考える人の割合が大幅に減少したとの報告書を発表した。新型コロナのワクチンが短期間で開発されたことによる不信感やインターネット上の誤情報のまん延が背景にあるとし、対策の必要性を訴えた。

日本では、子供の接種を重視しているのは54%。コロナ流行前と比べ30ポイント余り減った。ユニセフのラッセル事務局長は「コロナ禍でワクチンは多くの命を救ったのに、恐怖心と誤情報がウイルスのように広がっている」と指摘した。

ユニセフはロンドン大衛生熱帯医学大学院のデータを分析。流行前の2015~19年と流行後の21~22年を比較できた55カ国のうち中国、インド、メキシコを除く52カ国で子供の接種に対する評価が下がった。最も低下したのは韓国で、流行前の約9割から45ポイント近く減って48%となった。