NHK04月20日 16時35分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20230420/4040014836.html

鳥取県の4月1日時点の推計人口が、戦後初めて54万人を割り込み、53万9000人あまりとなりました。

鳥取県は5年に1度の国勢調査の結果に、出生や死亡、それに転入・転出などのデータを反映させて、毎月1日時点の推計人口をまとめています。

20日に発表された4月1日時点の推計人口は、前の月より1920人減って53万9190人となり、戦後初めて54万人を割り込みました。

このうち出生や死亡による「自然動態」で409人減り、転入・転出による「社会動態」で1511人減りました。

転入・転出を年代別で見ると、15歳から19歳が429人、20歳から24歳が659人の転出超過となっていて、若い世代が卒業や就職などを機に県外に出ているとみられるということです。

鳥取県の人口は、昭和40年代後半の第2次ベビーブームから増加を続け、35年前の昭和63年・1988年に61万6371人とピークを迎えました。

一方、平成20年・2008年に60万人を下回ったあとは、年間3000人から5000人程度減り続けて、おととしには55万人を下回っていました。

日本全体で人口の減少が続く中、全国の都道府県で最も人口が少ない鳥取県は、県外からの移住促進や子育て支援策に力を入れていますが、若い世代の流出に歯止めがかからない状況が続いています。

平井知事は20日の記者会見で「どういう対策が実効性があるのか検証したり、若い職員に意見を出してもらったりしながら、政策を改善していくことが必要だ」と話していました。