暴力団員の入場を拒否している阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)でプロ野球・阪神タイガースの試合を観戦したとして、県警暴力団対策課と甲子園署などは25日までに、建造物侵入の疑いで暴力団員の男2人を逮捕、送検した。

署によると、2人は大阪市阿倍野区の男(78)と、同市浪速区の男(52)。いずれも容疑をおおむね認めているという。

2人の逮捕、送検容疑は、別の男1人と共謀して8日午後1時40分ごろ~5時15分ごろ、入場門に「暴力団関係者お断り」の掲示があるにもかかわらず、観戦のため球場に侵入した疑い。この日は阪神対ヤクルトの試合が行われていた。

球場周辺に違法駐車された車があり、運転者に署員が職務質問したところ、暴力団員を球場まで送ってきた車と判明。車に戻ってきた78歳男らに任意同行を求め、9日未明に逮捕していた。

甲子園球場は、ホームページに「暴力団やこれに類する反社会的団体」に所属している人物や「これらと密接な関係」のある人物について「入場をお断りする」との注意事項を掲載している。

神戸新聞2023/4/25 15:15
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202304/0016281335.shtml