4年に一度の統一地方選が終わった。ただ、選挙が終わってしまうと地方議会への関心も下がってしまうのが現実だ。

 そんななか、神奈川県内で面積が一番小さなまちの取り組みが、大きな注目を集めている。

「通告文貼り付け」から激変
 「今回の一般質問は、空き家・空き地対策の現状と対策について問います!」

 「必要? それとも不要? 中学校の制服のあり方を問います!」

 昨年9月に開設した開成町議会(定数12)のウェブサイト。県内の町村初という議会独自のサイトの名物コーナーが、「日本一短く説明する一般質問」だ。

 年4回開かれる定例会を前に、議員が質問内容を予告動画にまとめ、身ぶり手ぶりも交えて紹介する。最後に「○日午前9時から」などのテロップが流れ、傍聴にいざなわれる流れだ。

 わずか20秒。スマホや動画に親しむ市民に飽きずに見てもらえる長さを吟味した。

 一般質問終了後には、質問の録画や手応えを語る突撃インタビューもアップする。撮影や編集は議員同士が1人1台持つタブレット端末で行っているという。

 全国の自治体から視察が相次ぎ、2月に全国町村議会議長会の表彰も受けた。だがかつては、それぞれの議員が、町の執行部に伝えた一般質問の「通告文」を町のホームページに貼りつけていただけだった。

手に取られず、大量の余る「議会だより」
 きっかけは2年前、議員と議…(以下有料版で、残り2330文字)

朝日新聞 2023/4/30 8:00
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR4V5HSSR4DULOB01N.html?iref=sptop_7_06