高齢者らを対象にした2023年度の新型コロナウイルスワクチンの接種が8日、始まった。接種の目的は感染予防から重症化予防に重きを置き、年2回行われる。

接種対象は、65歳以上の高齢者や基礎疾患があるなど重症化リスクの高い人、こうした人に接する機会が多い医療機関や高齢者・障害者施設の従事者。接種にはオミクロン株対応のワクチンが使われる。今回の接種は8月まで、2回目は9月以降に予定されている。

 それ以外の人への接種は、9月以降に年1回の機会が設けられる。

 新型コロナは8日に感染症法上の「5類」に引き下げられたが、24年3月末までは、全額公費負担の「臨時接種」として続けられる。すべての人に課されていた「努力義務」は、高齢者や基礎疾患のある人に限られる。

 24年度以降の接種について、厚生労働省は自己負担が生じる可能性がある「定期接種」への移行も検討している。(神宮司実玲)

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